4.2 測定
4.2.1 オクターブ分析

オクターブ分析のモードを切り替えます。
項目 | 内容 |
---|---|
分析モード | Oct.、1/3 Oct.から選択します。 |
付加バンド | 付加バンド分析のOn/Offを切り替えます。 付加バンドを「On」にすると、Band2のチャンネルが追加され、2種類の時間重み付け特性をかけて、同時に測定できます。 |
周波数バンド パワー合成 |
周波数バンドパワー合成分析のOn/Offを切り替えます。 |
パワー合成 上限周波数 |
周波数バンドパワー合成を「On」にすると表示されます。 パワー合成上限周波数と下限周波数を設定できます(各周波数バンドのレベルグラフ)。 |
パワー合成 下限周波数 |
|
Lmax/Lminタイプ | 最大値、最小値の分析結果の表示タイプをAP、Bandから選択します。 APを選択すると、演算時間内で指定チャンネルのサウンドレベル(オールパスレベル)が最大/最小となったときの分析結果を表示します。 Bandを選択すると、周波数バンドごとに、演算時間内で最大/最小となったときの分析結果を表示します。 |
Lmax/Lmin チャンネル |
Lmax/Lminタイプで「AP」を選択すると表示されます。 Main、Sub1、Sub2、Sub3からチャンネルを選択できます。 |
ノート
- 付加バンドでは周波数バンドパワー合成分析はできません。
- 周波数バンドパワー合成は、Lp、Leq、LE、Lmaxから計測画面に表示する演算を選択できます。
4.2.2 周波数重み付け特性

各チャンネルおよびオクターブバンド分析の周波数重み付け特性を設定します。
項目 | 内容 |
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A | A特性が設定されます。 人の聴覚の感覚量に近似する周波数フィルタが適用され、一般的な環境騒音を測定するときに選択します。 |
C | C特性が設定されます。 31.5 Hz以下の低周波数域と8 kHz以上の高周波数域が減衰する周波数フィルタが適用されます。一般に、風雑音などの背景騒音を低減して周波数分析を行う場合、大きな音を測定する場合に使用されることがあります。 |
Z | Z特性が設定されます。 仕様の測定周波数範囲において平たんな周波数フィルタが適用されます。広帯域のサウンドレベル(物理量)の測定を行う場合や、周波数重み付けがかからない測定音の周波数分析などを行う場合に選択します。 |
4.2.3 時間重み付け特性

各チャンネルおよびオクターブバンド分析の時間重み付け特性を設定します。
項目 | 内容 |
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F | F(速い)が設定されます。 一般の騒音の測定、特に変動音を測定するときに選択します。通常、騒音レベルやサウンドレベルの測定に使用されます。 |
S | S(遅い)が設定されます。 変動が少ない音や、変動する音の平均的な値を読み取る場合に選択します。新幹線、在来鉄道などの騒音の測定に使用されます。また、一般的に低周波音の測定にも使用されます。 |
I | I(インパルス)が設定されます(オクターブバンド分析は除く。BandおよびBand2では設定できません)。 短い継続時間の音に対して立ち上がりはF(速い)よりも素早く反応します。 |
ノート
- 本器ではLeq、LE、LPeak(サウンドレベルのみ)の演算は音圧波形に対して高速サンプリング(20.8 µs)したデータを使用しているため、時間重み付け特性の影響を受けません。
- 「Band2」は、付加バンドをONにすると表示されます。
4.2.4 差分演算

差分演算を設定します。サウンドレベルの演算値を2種類選択し、その差分を計算します。
差分演算は第1項と第2項についてチャンネルと演算値を設定し、その差分を計算します。
項目 | 内容 |
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差分演算1 | 差分演算1を設定します。 |
差分演算2 | 差分演算2を設定します。 |

項目 | 内容 |
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演算 | 差分演算表示のOn/Offを切り替えます。 |
第1項チャンネル | Main、Sub1、Sub2、Sub3から選択します。 測定画面のサブチャンネルでOnにしているチャンネルが表示されます。 |
第1項演算値 | Leq、LE、Lmax、Lmin、Lpeak、L5、L10、L50、L90、L95から選択します。 |
第2項チャンネル | Main、Sub1、Sub2、Sub3から選択します。 測定画面のサブチャンネルでOnにしているチャンネルが表示されます。 |
第2項演算値 | Leq、LE、Lmax、Lmin、Lpeak、L5、L10、L50、L90、L95から選択します。 |