1.1 構造と動作原理
一般的に、計測に用いられるエレクトレットコンデンサマイクロホンは、次の図に示すように振動膜、フィルム、背極、絶縁物、ケースの5つの部分で構成されています。通常、背極には電荷を保持したフィルムが固定されています。
振動膜に音圧を加えると、振動膜と背極の間隔が変化するため、その間に形成される静電容量が変化します。この静電容量の変化を電圧として取り出します。
各構成部の材質、特性およびその組み合わせによって周波数特性、温度特性、湿度特性などに差が生じます。高域の周波数範囲は振動系の共振周波数により決まります。